最強馬の形
最強馬の形として、逃げ馬をあげる人がいます。優れたスピードで自然と先頭に立ち、自分でレースを作り、影を踏まさず逃げ切る。たしかに最強馬かも知れません。
現にGIレースを何勝もするような逃げ馬の多くは競馬史に名を残す名馬であります。1998年の菊花賞を逃げ切ったセイウンスカイもその一頭であります。
セイウンスカイは1998年1月に中山でデビューし逃げて2連勝、その強さから早くもクラシック候補と目されます。その年のトライアルには、スペシャルウィーク、キングヘイローと他にも2頭の強豪馬がおり、3強などといわれました。3戦目となった弥生賞ではそのスペシャルウィークの2着と敗れたものの、本番皐月賞では巻き返し4角先頭で両雄を退け、G1制覇を成し遂げます。
ダービーでは再びスペシャルウィークに敗れたものの、これはキングヘイローのまさかの逃げに自分の競馬ができなかったからでした。秋緒戦の京都大賞典では天皇賞馬・マジロブライトを破って勢いに乗り、菊花賞へ進みます。菊花賞では序盤大きく他馬を引き離す逃げで貯金をつくり、レース中盤後続をひきつけて息を入れるという得意戦法で、ライバル・スペシャルウィークに3馬身を付け完勝した。
しかしその後の有馬記念では外国産馬の怪物・グラスワンダーに破れ、古馬になってからは大きな故障を発症するなど思うように実力を発揮できませんでした。2年の休養を経て復帰した彼は、春の天皇賞に出走しましたが、往時の走りは戻らす最下位、引退することとなったのです。現在は種牡馬生活を送っていますが、マイナー血統のために思うような成績を残せていません。少ない産駒のなかから彼のような活躍馬が出現することを期待しています。
2011年9月13日
